今回は、北海道の秘境、知床を巡る代表的な観光船である「おーろら」をフィーチャーしていきます。その内部やコース、一体どんな景色が待っているのか、それを詳らかに紹介します。
大型観光船「おーろら」の内部
おーろらの船内は、大きく1階客室と2階客室、展望デッキに分かれています。
1階は普通席
1階の客室は自由席です。特にサイドデッキからの眺めがよく、海上からなのでよりダイナミックな光景が広がります。
2階は特別席
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2階は特別客室で、よりゆったりとのんびり鑑賞したい方に向いています。気をつけたいのは、特別料金(秘境知床岬航路:600円 カムイワッカの滝航路:400円)がかかることの他に、当日の船内受付で先着順(50席限定)だということです。
特別席を希望している場合、早めに行ってまず受付をするのが良いです。
2. おーろらのコースの特徴
2つのコースが用意されています。世界から注目される北海道のスポットが知床です。なかでもその最北端にあり、限られた人だけが行ける秘境として名高いのが、知床岬です。
野生の動物たちがお出迎え
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斜里町のウトロ港から出発して、知床岬にいたるまで、数々の野生動物を見られます。ヒグマを始めとして、エゾジカやキタキツネ、海側だとイルカやシャチ、クジラ、オオセグロカモメなどが生き生きと活動しています。
船上からの名スポットの絶景とともに、野生の動物たちを見つけるのも楽しいです。
1時間半と3時間超のコース
(画像出典:知床観光船おーろらHP https://www.ms-aurora.com/shiretoko/cruise/)
コースはカムイワッカの滝航路(1時間半)、秘境知床岬航路(3時間45分)と分かれています。どちらも途中まで(カムイワッカの滝まで)は一緒の航路で、その先に行くか引き返すかの違いです。
旅のニーズや時間的な問題に応じて、選択するのが良いです。ちなみに、船が苦手な人もおーろらは大きいので揺れが少なく、3時間以上のコースでも酔うことなく快適だったという声が多いです(※天候によって揺れは異なります)。
1階と2階にそれぞれトイレが付いています。冷暖房完備なので、その点でも安心です。2階の特別客室にはコーヒーラウンジ席も付いていて、リラックスしながら船旅を楽しめます。
運行期間・便数・料金
運行期間は4月28~10月25日です。
知床岬航路
基本的に1日2便出ています。1便(10時)、2便(14時15分※)
※2便は7月1日~8月31日のハイシーズンのみ運行
3-2. カムイワッカの滝航路
基本的に1日5便出ています。1便(8時15分)、2便(10時半)、3便(12時半)、4便(14時半)、5便(16時半)です。
乗船料金
秘境知床岬航路 大人:6,500円 小学生:3,250円
カムイワッカの滝航路 大人:3,100円 小学生:1,550円
予約方法
予約は公式HP(https://www.ms-aurora.com/shiretoko/reserves/)から可能です。電話(0152-24-2146 受付時間9時~17時)でも受け付けています。
予約をしていなくても、当日の空きがあれば乗船可能です。ただし、特に7月~8月あたりの夏休み期間は埋まりやすく、予約をしておくのがおすすめです。
当日行った場合も、予約をした場合も、乗船前にチケットを売り場で購入する必要があります。なので現金払いのみです。
アクセス
バス:知床エアポートライナーからウトロ温泉バスターミナルまで直行バス
約1時間10分 片道3,300円
車:女満別空港からタクシーorレンタカーで約2時間
車やオートバイでアクセスされた方は、町営の駐車場が利用できます(車400円 オートバイ100円)。チケット売り場のすぐ横にオロンコ岩のトンネルがあり、そこを通って行くと駐車場があります。
乗船受付は出航の15分前からです。前述したように特別席を希望する方は早めに行って待っていたほうが良いです。
高評価の口コミが多い
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実際に乗られた方の口コミでは、「大自然に感動した」「近くに寄ってくれたので迫力があった」「おーろらは大きくて揺れないのがグッド」「ヒグマが見れた。双眼鏡必須」といった好意的なものが多いです。
双眼鏡については、船内でレンタルできます(有料 貸出時に1500円かかり、壊さず返せば1000円が返却されます)。口コミのなかには、この双眼鏡の料金システムについてちゃんと説明がなく、この点について不満を感じたというものがあります。
確かに各スポットにかなり近づいてくれて肉眼でも楽しめますが、陸の動物を見るとなると、やはり双眼鏡があったほうが便利です。
双眼鏡を持っておらず、わざわざお金を払って借りたくない方は、特にデジカメなどのズーム機能を使って楽しむ人も多いです。
各コースの見所を紹介
ウトロ港を出てから、カムイワッカの滝までは、大きく4つの見所があります。
プユニ岬
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プユニ岬と聞くと、一体何から来ているのか分からないと思う人がほとんどです。これは、アイヌ語から来ていて、「穴がある場所」という意味です。
特にエゾシカが闊歩していたり、バックにオオジロワシが優雅に飛んでいたりします。夕日の時刻は特に美しく、海や岬がオレンジ色に輝きます。
知床八景の1つにもなっているのがプユニ岬からの景色で、流氷が訪れる様も綺麗だと評判です。その名スポットを船上から眺めるのもまた格別のものがあります。
乙女の涙
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こちらも知床八景の1つです。フレペの滝が、今は乙女の涙と呼ばれています。名の由来は、イメージされるとおり、名は体を表す、といった具合です。
知床連山に降り注いだ雨や雪が浸み込み、地下水となってオホーツク海に流れ落ちています。絶壁から降り注いでいるのでやはり絶景です。
高さ約100mの断崖の割れ目からそれこそ涙のように溢れ出しています。そのすぐ横に、同じように溢れる、より水量の多い滝があります。
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こちらはその量の多さから「男の涙」と呼ばれています。乙女の涙と比較して楽しみましょう。
このエリアでもエゾシカやヒグマが活発に動いているのを見られます。
カムイワッカの滝
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落差30mで、横長です。この滝は陸から行くのは至難の業で、基本的に、おーろらのような観光船でのみ鑑賞可能です。カムイワッカ川の水が海に流れ落ちている様は圧巻です。
この滝は硫黄を多く含む強酸性です。そのため、海水と特別の化学反応を起こし、周辺がエメラルドグリーンになっています。
1時間半のコースはここで引き返します。3時間45分のコースでは、さらに最北端の知床岬に向けて進んで行きます。
カシュニの滝
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この滝もカムイワッカと同じく、観光船でのみ鑑賞できます。チャラセナイ川から流れた出た水が瀑布となっています。約30mの滝で、一際美しいと評価されています。
知床岬
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知床岬は世界遺産の特別保護地区となっていて、一般の方はまず陸地から立ち入りのできないスポットです。鑑賞するのは、おーろらのような観光船でのみ可能です。
知床岳の所々が垂直に海へ断ち切られ、文字通りの断崖が随所に存在します。まさに秘境中の秘境というべき峻厳な佇まいがダイナミックで感動を呼び起こします。
まとめ
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今回は、知床を代表する大型の観光船「おーろら」について、その内部やコースに焦点を当てて紹介してきました。中にはビールやコーヒーの売店があったり、トイレもあったり、数時間の旅も快適に過ごせます。
基本、揺れは小さいですが天候にもよるので、心配な方はあらかじめ酔い止めを持って行っておいたほうが良いです(売店にはドリンクタイプしかないそうなので、錠剤は準備していると安心です)。
カムイワッカの滝や知床岬など、陸地からのアプローチが困難な場所も、おーろらからなら容易に鑑賞できます。乗った人だけが味わえる感動の光景が待っています。