【19号番屋】漁師がヒグマと共存する場所|観光船が気軽

ヒグマの聖地であるルシャにあるのが、19号番屋です。1964 年(昭和 39 年)4 月に建設されました。そのときから、漁業の拠点として利用されています。

ヒグマと共存する19号番屋

この投稿をInstagramで見る

hitさん(@hitt1126)がシェアした投稿

テレビで漁師のすぐ横をヒグマが通っている光景を観たことがある、という人がいます。

そういった映像の多くは、この19号番屋で撮られています。漁師がサケやマスの収穫を狙って、定置網を仕掛けます。ヒグマもまた、それらのエサを求めてここにやってくるわけです。

ヒグマというと、人間からは危険視されていて、目撃すれば罠などで捕らえたり、処分の対象となったりします。しかし、ここ19号番屋では、午後3時頃から漁師が外作業をし、そのすぐ横でヒグマがエサを採っている、という光景がみられます。

ヒグマを処分することなく共存するという理想的な関係がみられる、日本でも数少ない場所です※。

※参考:北海道熊研究会報第56号 北海道熊研究会事務局 http://www.yasei.com/Bear%20Association/newsletter56.pdf

ヒグマに言葉で接する

ヒグマ

ヒグマは知能が高く、人間の言葉を理解できるという認識のもとに共存関係が築かれています。あまりにも小屋に近づいて来たら、「ここは人間の場所だ。向こうへ行け」という趣旨の言葉を、同じ単語を用いて繰り返します。

発信機をつけたり、タグを付けたり、といった管理方法は採られません。若い漁師は最初こそ近くにヒグマが来ると怖がるものの、言葉を伝えて遠ざかるヒグマを見て、徐々に安心を覚えていきます。

この地では昔は銃殺が黙認されていたが、それが行われなくなり5年もした頃、ヒグマも人間を気にせず山から下りてくるようになりました。

ヒグマの憩いの場所

ヒグマの憩いの場

19号番屋の一帯は視界が開けているため、ヒグマ同士はその遭遇を回避できるメリットがあります。若いヒグマや母子が、そのエサを採る場として、ヒグマの間で暗黙の了解が取られています。

その証拠に、単独のヒグマが母子を確認すると、山に引き返す様が何度も目撃されています。

19号番屋近辺では、サケやマスがヒグマのエサになるだけではなく、海藻や草類、木の実や鹿なども得られます。特にエサを採りに来る他、番屋裏手の林で休息を取ったり、小グマが水遊びをする場としても用いられています。

特に6月~11月の時期は、1日に何頭もヒグマの姿がみられます

観光船で見るのが気軽

知床遊覧船

ヒグマとの共存をなしえている19号番屋ですが、それでも一般人にとっては、ヒグマの多発地帯に知床の自然をかいくぐって徒歩で向かうのは肉体的にも精神的にもかなりハードルが高いです。

そのため、番屋の姿やルシャの全景、そこで動くヒグマを見たい多くの方は、知床の観光船を利用します。ルシャまではウトロ港から1時間程度です。

定置網が仕掛けてある関係上、小型船でも接近することは難しいです。望遠レンズを駆使して撮影を試みる人が多くいます。

Information
名称 19号番屋
住所 北海道斜里郡斜里町大字遠音別村
電話番号 0152-22-2125(知床斜里町観光協会)

(Visited 943 times, 2 visits today)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする