フレペの滝はしとしとと流れる様から乙女の涙と呼ばれています。それと1分ほどの近い場所に、対比して男の涙と呼ばれる湯の華の滝があります。
これらの滝は、断崖から地下水が染み出して流れ出る珍しいものです。
知床断崖から落ちる滝は、観光船でなければ観られないことが多いです。しかし、男の涙は、地元の方のガイド付きであれば、陸地から到達することも可能です。
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陸から男の涙を目指す
陸地からは、知床自然センターを出発点にします。最初こそ遊歩道がありますが、すぐに整備されていないけもの道に入ります。
大人の腰ほどもある草を掻き分けて進みます。木々が密集した場所を歩くこともあります。
ヒグマ出没地帯を縫っていく
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幹にはヒグマの爪痕があったり、エサを求めて土を掘った後を見られたりします。
冬眠用の穴を発見することもあります。ただし、ヒグマは冬にはずっと寝ているわけではなく、その間もエサを求めて活動します。そのため、冬眠ではなく冬ごもりと呼ぶ人もいます。
ヒグマが近くにいる危険がありますから、ガイドの指示には従わなければなりません。
怖い動物だけではなくて、エゾシカなど可愛い動物を間近で見られる可能性があります。ガイドが口笛を吹くと、仲間の鳴き声と勘違いしてこっちを見てくれるのが嬉しいです。
絶壁に隠れて泣く男の姿
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けもの道を抜けると、知床の100mはある断崖絶壁の上に到達します。眼下には隠れるように流れる男の涙の姿を確認できます。
男の涙と呼ばれる所以は、乙女の涙に比して水量が多いからとか、やはり陸地からは観に行きづらく海から見るのが通例だから、など諸説があります。
男は見えないところで泣くものだ、という説に風情を感じる人も多いです。
ガイドが必ず要る
陸地からのアプローチの場合、ガイドの存在は必須です。道なき道を進むこともありますし、ヒグマの危険もあるからです。
ガイド会社としては、たとえばシンラ(知床自然ガイドツアー株式会社)があります。「知床けもの道 ガイドウォーク」というツアーを企画しています。
・シンラ 「絶景!知床けもの道 ガイドウォーク」
https://www.shinra.or.jp/animal_trail_guide_tour.html
料金は大人5100円で、小学生2600円です。約3kmの工程で、所要時間は約3時間です。知床自然センターに集合して、オホーツクや知床岬が見渡せる絶景スポットの象の鼻や、男の涙を目指します。
海上から男の涙を鑑賞
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けもの道を歩くのはしんどい、ヒグマが怖い、という人には、やはり一般的な鑑賞方法である観光船の利用が最適です。
ウトロ港から出発して比較的に近い場所にあるので、一番最短の「カムイワッカの滝コース」で足ります。
知床観光船おーろらなら所要時間は1時間半、大人3100円、小学生1550円です※。
崖の影に隠れて泣く男の涙は圧巻です。眼下に観るのと、仰ぎ見るのは両方に異なった魅力があります。
全く印象が違うので、崖下から観た人は、今度は陸地からアタックしてみたいと感じることも多いです。
information
名称:男の涙(湯の華の滝)
住所:北海道斜里郡斜里町遠音別村字岩尾別
電話番号:0152-22-2125(知床斜里町観光協会)