観音岩は、観音様の顔と身体が自然の造形美のなかで形成されています。人によって見え方が変わるのが特徴です。
観音岩は海からも陸からも見られる
知床の多くの名所は、観光船でなければ鑑賞できないことが多いです。観音岩の場合、峻厳な崖のなかにあるのですが、徒歩による陸地からのアプローチも可能です。
陸地から観音岩へ
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まず、知床国立公園のルサフィールドハウスで情報を仕入れます。特に大事なのはヒグマ情報です。観音岩のあるエリアはヒグマの出現率が高いためです。
車では相泊までで、そこからごつごつとした岩を歩きます。しっかりとしたトレッキングシューズを履いていくのがおすすめです。
往復で4時間の道のりになります。
ロープを伝って崖登り
観音岩のあるポイントには最後に崖を登る必要があります。左側にロープが付いているので、それを頼りに登ります。
このロープは、誰がいつ付けたのか分かりません。そのため、使用は完全に自己責任です。最初に入林許可を得るときにも、怪我については自己責任だと説明を受けます。
崖を上ると、かなりの高所です。一歩踏み違えれば危険です。高所恐怖症の人はこの場に立つだけでも困難です。
崖上には、二体の仏像が立っています。観音岩自体も、その表面にある模様にいたるまで、つぶさに観察できます。
海から観音岩を鑑賞
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観音岩は、知床岬の近くに位置しています。つまり、知床半島のほぼ北端まで行かなければ見れません。観光船では、カムイワッカの滝コースや、ルシャ湾コースなど、知床岬までは行かない短時間で廻れるものを用意しています。
しかし、これらのコースでは、観音岩を見られません。到達する前に引き返してしまうからです。
観音岩を見るためには、知床岬コースを選ぶ必要があります。
知床岬コースは最長になり、たとえば観光船の「おーろら」なら約3時間45分(カムイワッカの滝コースは約1時間45分)です。
安全に鑑賞できるのがメリット
陸地からの鑑賞は、仏像の存在や観音岩のディテールを知れるというメリットがある反面、前述したようにヒグマやロープによる崖登りなど、リスクが伴います。
特にトレッキング経験がない方だと、ハードルが高いと感じます。安全に安心して楽しめるのが、観光船による鑑賞の利点です。
特に観音岩など名所があると、可能な限り近づいてくれます。徒歩で向かうよりは遠いですが、それでも充分に満足できた、という声が多いです。
information
名称 観音岩
住所 北海道斜里郡斜里町遠音別村
電話番号 0152-22-2125(知床斜里町観光協会)
アクセス 陸:相泊から徒歩
海:ウトロから観光船