知床観光に行くならどの時期がオススメ?

知床の自然

知床観光に行くならどの時期がいいのか・・・
見所がありすぎて迷ってしまいますよね。

色々と調べてみた結果!!
「知床観光は一年中どの時期に行っても四季折々の楽しみ方がある」
ということが分かりました。

ただし、冬の知床は道が規制されていたり極寒なこともあり、デメリットもあるようです。

というわけで、今回は「知床観光でそれぞれの時期にどんな楽しみ方ができるのか」
について詳しくご紹介して行きたいと思います。

春の知床

春の訪れを感じる「3月下旬~4月下旬」

・冬の間に知床の海を覆っていた流氷が去ることで、波の音が戻ってくる季節です。
・ヒグマの目覚めの時期。雪融けによってぬかるんだ土の上に様々な動物の足跡が見られます。
・雪融けが早い場所では、咲き始めたフクジュソウを見ることができます。

森や動物が動き始める「5月上旬~5月下旬」

・オロンコ岩や海岸の斜面では、見頃を迎えたエゾエンゴサクやキバナノアマナなど野草の花を見ることができます。モクレンの花も美しい。
・エルタテハ、コヒオドシ、クジャクチョウなどの昆虫類の動きも活発になります。
エゾシカの落角や毛変わりが始まります。

春の知床おすすめスポット

知床の自然を堪能するなら「知床五湖・羅臼湖」

知床を代表する観光スポットである知床五湖、より深い知床の自然を楽しみたい方は上級者向けの羅臼湖がおすすめです。

王道である知床五湖には2種類の散策方法があり、1つ目はバリアフリーに対応していて誰でも気軽に歩くことができる「高架木道」、2つ目はレクチャー受講必須ではありますが5つの湖のすぐ側を歩くことができる「地上遊歩道」となります。

5/10~7/31まではヒグマ繁殖期になるため、地上遊歩道はガイドツアー参加者のみの制限が付きますし、雪解け時期は足元が悪い場所もあるため、安全面と手軽さを選ぶなら高架木道を選ぶと良いです。

とはいえ、時期によっては凍った湖を見ることができたり、ミズバショウの花など春の息吹を感じられる地上遊歩道は捨てがたい魅力が盛りだくさんです。

そして、羅臼湖は多少のアップダウンを経て、小さな沼や湿原を越えた先にある、知床最大の湖です。初心者には分かりにくい場所にあるためガイド付きのツアーをおすすめします。木道があまり整備されていないため、長靴が必須!!

知床五湖も羅臼湖も、各事業者による自然ガイドツアーが多数あります。直接事業者に連絡するのも良いですし、知床五湖ならホームページからの予約も可能です。

春の知床 春の知床

Information
名称:知床五湖
所在地:〒099-4356 北海道斜里郡斜里町大字遠音別村
電話:0152-24-3323(知床五湖フィールドハウス )
利用期間:4月下旬〜11月下旬(予定)
駐車場:あり(有料→大型バス・乗用車・バイク)
トイレ:あり(車いすにも対応)
補足:知床五湖ホームページあり(レクチャー受講、ヒグマ活動記のツアー予約受付等)

Information
名称:羅臼湖
所在地: 〒086-1822 北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町
電話番号:0153-87-2111
期間:6月~10月
料金:無料交通アクセス:札幌発イーグルライナー推奨
補足:初心者ガイド付きツアー推奨、入り口から羅臼湖まで2.8kmで
片道1時間半~2時間程度、長靴必須、トイレなし、羅臼ビジターセンターより備品のレンタル可能、

夏の知床

初夏を迎える「6月上旬~7月中旬」

・標高の低い所では初夏を迎えますが、標高の高い所はまだ雪に埋もれていたり、サクラやミズバショウが咲いていたりと、一度に初夏~冬という全く異なる景色を楽しむことができる時期です。
・羅臼湖で知られる亜高山帯では、チングルマやコケモモなどの高山植物、ヒメシャクナゲやミツガシワなどの湿原に咲く花などが見頃を迎えます。

動物たちの子育てシーズン「6月上旬~8月下旬」

エゾシカの出産シーズン到来です。産まれたての仔ジカ、ヨチヨチ歩きの仔ジカ、草原を走り回る仔ジカなど、絶賛成長中の仔ジカに出会えるかも。
・大人のエゾシカは、落角して新しく生えてきた角が少しずつ大きくなり、毛変わりによってきれいな白い斑点模様の夏毛が生え揃います。
・8月には旬を迎えたウニがおいしいですよ。

夏の知床おすすめスポット

開放的な夏にはもってこい!自然に溢れる「カムイワッカ湯の滝」

カムイワッカ湯の滝は、知床にある秘湯!天然温泉です。

とはいっても、通常の温泉のように服を脱いでゆっくり浸かる場所ではなく、水深30~40cmで30℃程度の水遊びをしたり散策をしたりできるようなレジャースポットです。大自然の中にある天然温泉で気軽に安全に遊ぶことができるため、家族連れなどにも人気です。

開放的な夏には服が濡れることなんて気にせずに!緑に囲まれたカムイワッカ湯の滝大人も子供もマイナスイオンを体いっぱいに感じて、心も体もリフレッシュしちゃいましょう!!

夏の知床 夏の知床 カムイワッカ湯の滝

Information

名称:カムイワッカ湯の滝
所在地:〒099-4356 北海道斜里郡斜里町大字遠音別村
電話:0152-22-2125(知床斜里町観光協会)
利用期間:例年6月初旬〜11月初旬頃まで
駐車場:あり(約20台駐車可能)
トイレ:仮設トイレ3基
備考:時期により車両規制等があり。弱酸性温泉のため肌が弱い人は注意。滑り止め付きの靴下もしくはかかと固定サンダルを推奨、クマ注意

秋の知床

サケの遡上シーズン「9月上旬~11月下旬」

・9月にはカラフトマス、10月にはシロザケの遡上が見られます。
・サケを大量に積んだ漁船が入港してくる様子や、サケの浜揚げの様子などを観ることができます。
サケやイクラがおいしい季節。

紅葉と実りの秋「9月下旬~10月下旬」

・秋は空が高く海も山も一段と綺麗に見えます。
・9月下旬には知床連山の稜線、10月上旬には知床峠、10月中旬以降には知床五湖やフレペの滝の遊歩道などが、木々が色鮮やかなに紅葉を魅せてくれます。
・冬に備えてドングリなどの木の実を集めるエゾリスがいるかも!知床五湖の遊歩道などが遭遇ポイントです。

秋の知床おすすめスポット

知床の紅葉絶景スポット「知床峠」

斜里町ウトロと羅臼町を結んでいる知床を横断することができる道路、その頂上が知床峠と呼ばれる場所です。知床連山の尾根筋でもある標高738mの知床峠は、ドライブコースや紅葉スポットとしてとても人気があります。

特に、ここから見る羅臼岳の紅葉が見事で、天気が良ければはるか遠く北方領土国後島を一望できます。空高い秋の澄み渡った空気の中で、知床の奥深い紅葉の色合いをぜひ堪能してみてくださいね。

秋の知床 知床峠 秋の知床 鮭の遡上
Information

名称:知床峠
所在地:〒086-1822 北海道斜里郡斜里町湯ノ沢町
電話:0152-22-2125(知床斜里町観光協会)
利用期間:4月下旬~11月上旬(予定)
駐車場:あり(バス12台、乗用車66台)
トイレ:あり
備考:定期バスあり

冬の知床

オオワシを見れる貴重な時期「1月中旬~3月下旬」

・厳しい冬を超えるため、たくさんのオオワシが知床半島に訪れます。翼開長2メートルもあるオオワシが空を飛ぶ姿は迫力満点。

・オオワシを見つけるポイントは、流氷や断崖沿いにある大木の上を探すことです。

流氷がやってくる「1月下旬~3月下旬」

・最も寒さが厳しくなる頃、オホーツク海には潮の流れや風に流された流氷がやってきます。海が真っ白に覆われた様子が水平線まで続き、自然の雄大さを感じます。
・流氷の上で寝転ぶゴマフアザラシを見つけることができるかも。
・この時期は旬を迎えたおいしいカニを食べることができます。

冬の知床おすすめスポット

流氷を望む極上露天風呂「ウトロ温泉 知床グランドホテル 北こぶし」

冬の知床を訪れたなら、まずおすすめしたいのが・・・流氷です!!

体験型ツアーなども各社行っていますが、温かい温泉に浸かりながら流氷に覆われた白い海を眺めるのも最高なんです。

日中の澄み渡る寒空も壮大ですが、夕暮れ時や夜空もそれぞれ全く異なる景色が楽しめます。こんなに贅沢なひと時を過ごせたら・・・日々の疲れも一気に癒されてしまうこと間違いなし。一生忘れられない景色として目に焼き付くはずですよ。

特に「ウトロ温泉 知床グランドホテル 北こぶし」は、8階にある露天風呂からの景色が格別です。肩まで浸かって外を眺めるとまるで海に入っているような不思議な感覚になります。テラスにある足湯も気軽に知床の風を感じられる場所としておすすめです。

冬の知床 オオワシ 冬の知床 夕暮れ

Information

名称:ウトロ温泉 知床グランドホテル 北こぶし
所在地:〒099-4355 斜里町ウトロ東172
電話番号:0152-24-2021
時間:チェックイン15:00 チェックアウト10:00
補足:客室数181室、8階展望大浴場、屋上露天風呂有、露天付き客室有、ペットはペットハウスにてお預かり可、日帰り入浴可(14:00 – 20:00) ネット接続無線LAN(無料→ロビー・全客室・その他)クレジットカード利用可

いかがでしたか?知床観光はどの時期に行ってもそれぞれ全く異なる魅力があることが分かりましたね。

個人的にはやっぱり緑が美しい初夏に行って自然の美しさに癒やされてみたいですが、春の知床で自然の息吹を探すトレッキング、紅葉時期の真っ赤に色付く知床、流氷を眺めることができる露天風呂のオーシャンビューなどなど・・・本当にどれも捨てがたい!!

1度では足りない、2度3度と訪れたくなる、それが多くの人の心を掴んで離さない知床半島の魅力なのでしょう。

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