知床半島は2005年に自然遺産に登録されました。北海道においては初めてとなる世界遺産の登録となりました。自然が守られているからこそ、アクセスがあまり便利とは言えませんが、今回は知床半島までのアクセスを公共の機関から自家用車まで、ご紹介しますので、北海道知床半島の壮大な自然を訪れてみてはいかがでしょうか。
知床半島までのアクセス
飛行機
知床半島までのアクセスで一番早く到着するのは、飛行機です。最寄り空港は、女満別空港、根室中標津空港の2つがあります。
女満別空港の近くにはレンタカーを借りられる場所がたくさんあります。運転が心配な方は都市間バスも利用できます。
根室中標津空港でもレンタカーは借りられますが、都市間バスがないのでご注意ください。
知床半島まで飛行機でアクセスするなら、女満別空港の方が便利です。
★女満別空港まで★
〇羽田空港→→→→→女満別空港(直行便あり)
約1時間50分
〇中部国際空港→→→→→女満別空港(直行便あり)
約3時間
〇新千歳空港→→→→→女満別空港(直行便あり)
約1時間
■女満別空港から■
女満別空港から知床半島まではレンタカー、もしくはバスを利用して行きます。
〇知床半島ウトロ方面へレンタカーを利用して向かう場合→約98㎞で2時間15分ほど
〇知床半島ウトロ方面へ公共交通機関を利用して向かう場合(※運行本数が少ないため乗り継ぎ時間がかがりますのでご注意ください。)
1.女満別空港→(網走バスまたは斜里バス:エアポートライナー)→ウトロ温泉バスターミナル(空港からのウトロまでの直通バスは期間限定の運行となっているのでご注意ください。)
※斜里バス「知床エアポートライナー号」に乗ったら、知床半島(ウトロ)まで直行できます。料金は、片道3300円で約2時間15分のバス旅です。
2.女満別空港→(連絡バス)→JR網走駅→(バスまたはJR釧網本線)→JR知床斜里駅→(斜里バス)→ウトロ温泉バスターミナル
知床半島へ向かうのであれば女満別空港から斜里バスを利用してアクセスするのが便利です!
JR
知床半島ウトロ方面へ、JRを利用する場合の最寄駅は、釧網本線の知床斜里駅です。札幌からは網走まで「特急オホーツク」が1日4往復運行しいますが、その先は普通列車な上、本数も少ないため不便かもしれません。
JRを利用した際はJR斜里駅から知床まで斜里バスを利用してアクセスすることになります!
都市間高速バス
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知床半島ウトロ方面へアクセスする場合、時間はかかりますが乗り継ぎがなく札幌市内のバスターミナルから直行してくれる、斜里バスが運行する都市間高速バスの「イーグルライナー」が便利です。
〇札幌から斜里町ウトロまでの直行高速バス
「イーグルライナー号」(札幌→斜里町ウトロ)
・夜行便含む1日2往復(約7時間)
・完全予約制で片道8000円、往復15000円
〇網走経由・網走発の高速バス(札幌→網走→斜里町ウトロ)
「ドリーミントオホーツク号」(札幌→網走)→「知床エアポートライナー」(斜里町ウトロ)
・約6時間20分+1時間40分→約8時間
・片道6,510円+2,600円→9,110円
〇その他の都市間バス利用
札幌市からは、都市間バスが釧路市と中標津町と結びますが、その先は路線バスになりますので、不便です。
車
知床半島までマイペースでのんびり、色々な場所を観光しながらアクセスしたい方には、車がおすすめです。
〇札幌→知床 約410㎞ 高速利用で約7時間 高速道路料金3,770円
〇旭川→知床 約280㎞ 高速利用で約5時間20分 高速道路料金450円
〇釧路→知床 約170㎞ 約3時間(下道)
〇帯広→知床 約254㎞ 高速利用で約4時間50分 高速道路料金1,150円
〇函館→知床 約672㎞ 高速利用で約10時間 高速道路料金9,820円
知床半島の豊かな生態系
知床半島には様々な生態系が存在し、広大な自然を守っています。
海
知床の海にはプランクトンを大量に含んだ流氷が流れ着きます。そのプランクトンの栄養分が知床半島の生態系を作り出し、アザラシやクジラなどの海獣類、海鳥やオオワシなどの鳥類たちが、海に息づくための糧となっています。
陸
知床半島の陸においては、ヒグマやエゾシカだけでなく、シマフクロウやシレトコスミレといった絶滅危惧種や希少動植物が分布しています。
海と陸の多様な動植物によって、知床半島の壮大な自然が守られているのです。
知床半島はこれまでお伝えした通り、アクセスが大変な場所ですが、他では見ることのできない豊かな生態系を堪能しに出かけてみてはいかがでしょうか。