知床で野生のシャチに会いたい!

知床連山 シャチ
知床では野生のシャチに出会えます。
知床・羅臼沖で春先になると野生のシャチに出会えるですが、それには理由があります。
それは、知床が「日本のほぼ最北端」に位置しており、
冬にはプランクトンを大量に含んだ流氷が流れ着くからです。

まず春先になると流氷がとけ、この流氷に含まれたプランクトンを餌としている魚介類が集まり、さらにそれをエサとしているシャチやクジラなどが集まってくるのです。

知床では、大自然の食物連鎖を肌で感じることができ、
この豊かな生態系を、クルーズ船から見るのは格別です!

シャチが見られる場所は?

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知床・羅臼の根室海峡は、日本で唯一、野生のシャチが見れる場所です。
根室海峡は、世界遺産知床半島と北方領土の国後島の間にあります。
また、知床・羅臼の道路や民家の窓からもシャチが見られることもあるんです!
とっても近いところにシャチが来ているんですね!

なぜ知床で野生のシャチが見られるのか

知床流氷
知床・羅臼は、世界有数のシャチやクジラ、イルカのウォッチングスポットです。
それは、知床が「世界最南端」の流氷のまちであることが関係しています。知床・羅臼の海には、流氷が運んでくる大量のプランクトンが含まれており、そのプランクトンをエサとする大小の魚介類も非常に多く繁殖しています。
私達が知床の海でシャチに出会えるのは、これらのエサをシャチが捕食するために集まってきているからなんですね!知床の海の豊かな生態系のお陰です!

シャチが見られる時期は?

シャチの群れ
例年、知床・羅臼沖でシャチが見られるシーズンは4月~8月となります。その中でも5月・6月・7月はピークを迎え、「ポッド」と呼ばれる家族の群れや、複数の群れが集まる「スーパーポッド」が見られることもある貴重な時期です。シャチは単独で行動することはなく、必ず群れで行動するので、「ポッド」や「スーパーポッド」が勢いよく泳いでいる様は圧巻です!

知床・羅臼でシャチと遭遇できる確率は?

知床で野生のシャチが見られるシーズンは4月~8月ということでしたが、
その確率は、過去の知床ネイチャークルーズさんの実績では、
4月~6月に30%~49%ということです。
ベストシーズン中でも遭遇率は高いとは言えません。

知床に来たからには、どうしても野生のシャチに会いたい!という方は、
羅臼に宿泊し、2日以上滞在するような、余裕のあるスケジュールを組むことをおすすめします!

知床・羅臼沖でシャチ以外に出会える生き物たちとは?

ハシボソミズナギドリとミンククジラ

ハシボソミズナギドリ

知床・羅臼沖で、野生のシャチと出会えるのは、流氷が運んできてくれる大量のプランクトンのお陰であるというお話をしましたが、そのプランクトン類を求めて、遥か赤道を越え南半球から渡ってくる鳥たちもいます。

その名も、ハシボソミズナギドリ。多い時では何万羽という群れとなり、羅臼沖にまるで陸地が出来ているように、海を黒く埋め尽くします。
この鳥の大群が一斉に飛び立つ瞬間、体に感じる羽音はまさに圧巻です。

また、この知床・羅臼沖のハシボソミズナギドリが集まる場所には、同じくプランクトン類をエサとしているミンククジラも集まり、共存し合っています。

シャチ?いいえ似ていますが、イシイルカです!

イシイルカ
知床・羅臼沖で春先に出会える確率が一番高い鯨類は、こちらのイシイルカです。
見た目はシャチに似ていますが、全長約2mほどの小型のイルカです。

イシイルカは、非常に活発なイルカで、高速で泳ぐことができ、またその泳ぎ方は大変独特で、海面すれすれをジグザグに泳ぎます。
野生にもかかわらず、こわがらずに私たちの船に近づいてきて泳ぐこともあります。 しかし船の速度が遅いと、興味をなくして船から離れて行ってしまいます。

服装はクルージングを楽しむためには鍵になる!

防寒対策
知床・羅臼町は真夏でも気温は20度前後までしか上がりません。海の上では陸にいるときよりも風が強く、寒さも感じやすくなります。また、5月、6月頃は沖合に出ると霧がかかることもあり、服がぬれてしまい、そこに風が当たると体感温度が下がり、大変寒くなってしまいます。そのためしっかりとした上着や手袋、帽子等を用意し防寒対策をすることをおススメします。寒いことに気を取られ、シャチを満喫できないのは避けたいところですね!

♦春(4月~6月頃)・・・耳あて・帽子・手袋・長ズボン・あったかいインナー(フリースなど)・あったかいアウター・寒がりな方には、貼るカイロもおすすめ!

♦夏(7月~8月頃)・・・日差しを遮ってくれる帽子・長ズボン・長袖アウター

寒さ対策を万全にして、シャチに会いに行きましょう!

シャチを見に行こう

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知床ネイチャークルーズでは、知床の海を知り尽くした船長が観光目的の運航を超えた、自然探索の旅に連れて行ってくれます。

~運行案内(夏季)~
【料金】:大人/¥8,800  小学生/¥4,400  未就学児/無料
【所要時間】:約2時間半
【出航時刻】:①9:00頃 ②13:00頃
※尚、2020年4/29(水)~5/6(水)と6/1(月)~8/31(月)は午前(9:00~、9:30~) / 午後(13:00~、13:30~)の2便運航です。

Information
名称 有限会社 知床ネイチャークルーズ
住所 北海道目梨郡羅臼町本町27-1
電話番号 0153-87-4001(電話受付:7時~20時)

まとめ

いかがでしょうか。今回は、知床・羅臼沖で出会える野生のシャチについてご紹介してきました。
流氷に含まれるプランクトンが、知床・羅臼の大自然の食物連鎖の根底となり様々な生き物たちの命をつないでいます。
ベストシーズン中でも、出会える確率は高くはありませんが、
ここ、知床でしか出会えない、“海のギャング”シャチに会いに来てみてはいかかですか。

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